東大みかん愛好会BLOGをご覧の皆さん、こんにちは!
愛媛特派員(笑)のマーニーです。
僕がえひめ暮らしを始めて4か月が経ち、
西日本豪雨から、はや3か月が経ちました。
愛媛特派員(笑)のマーニーです。
僕がえひめ暮らしを始めて4か月が経ち、
西日本豪雨から、はや3か月が経ちました。
皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
「愛媛県宇和島市吉田町の規格外極早生みかん販売」
に関するご報告です。
ちょっと長くなってしまったのですが、どうか最後までお付き合いください。
結果から申し上げます。
大好評でした(#^^#)
ありがとうございました!
初日、一日10kg売れればいい方やろ・・・と思いながら仕入れた3日分の30kgが、たちまち完売。
急遽追加発注し、その後は一日およそ30kgずつ販売。
7日間で計5012個(=242kg)を購入していただきました!
こんなに皆様に買ってもらえるとは、企画当初は思いもしませんでした。
僕は何度も吉田町に足を運びましたが、目立ったのは、豪雨による土砂崩れによって農道や農機具が破壊され、夏場の1か月間、畑に入ることすらできなかった極早生みかんです。摘果(間引き)ができていないので、ピンポン玉のようなみかんがたくさん出来ていました。
3Sサイズ。小さすぎて、出荷すらできないサイズの果実です。
災害によって緊急の出費が重なり、稼ぐための農地も崩れてしまった状況に、追い打ちをかけるかの如く「ゴミにしかならない」みかんが大量発生。
この状況を、何とかしたい。何とかせねば。
そう思い、東大での販売に向けて動き始め、2ヶ月の調整を経て形になった企画でした。
販売を終えてみて、今回の企画には大きく3つの意義があったと感じています。
1つ目は、災害のことやみかんの味を東京の人に伝えることができたこと。
最初にして最大の意義ですが、7日間、数千人が大移動するお昼休みに毎日、「豪雨災害から復興へ」ののぼりとみかんが出ていたことは、確実に道行く東大生の意識に残るものを残せたのではないかと思います。
また、食べてもらった人からは「思ってたより全然美味しかった」「甘い!」といった声を多数いただき、「今年の(も)愛媛のみかんは美味しいんだ」というイメージを持ってもらうきっかけになれたのではないかと思っています。
2つ目は、「みかん愛好会ならでは」の貢献ができたこと。
そのままではゴミになるみかんを販売し、最終的に10万円の売上を生むことができました。
手段がみかんであることは最もなのですが、その「売上額」に大きな価値があると思っています。
10万という金額はちっぽけですが、今回の販売に関わったメンバーに一人時給1,000円を払ったとしても余りある額です。
募金活動に対するよくある批判で、「自分たちでバイトして稼いだお金を募金した方が効率いいじゃないか」と耳にすることがあります。そんな批判は気にする必要が無いと思っていますが、実際の費用対効果や継続性を考えると、耳を塞ぎ続けられないのも確かです。
潜在的な人件費を上回る売り上げを出せたことは、「東大みかん愛好会」が「みかん」に対して情熱を注ぎ行動した結果、他の活動で容易に代替できない、「みかんの販売」独自の価値を生み出せた、ということを意味しているのではないでしょうか。
それがどうした、という話なのですが。
これは、活動している中で感じる、「日本のみかんの消費量って、自分たちが活動することで本当に上がるの・・・?」「みんなでいっぱいみかん食べたほうが早くね?」という疑念に対して、「この活動に独自の価値があった」と胸を張って言える企画だ、ということです。
「日本のみかんの消費量を上げる」
「そのために、プロモーションとブランディングを行っている」
そう声高に叫んでいたが、内心、
「でも、その効果は分からない。きっと、どこかで増えているはずだ。多分。」
という不安があった人もいると思います。
しかし、この活動は確実に「プロモーション」によって「成果」を出した例である、と言えるでしょう(少額でしたが)。もちろん直接の販売金額だけをプロモーションの成果指標と考えて、それに傾倒するのは面白くないです。
でも、「自分たちのプロモーションで、みかんが売れる」ということを、多少は信じてもいいのかな、と思いました。
3つ目は、「学生にもみかん販売のチャンスがある」と分かったこと。
大学で毎年12月に行っている「みかん大配布」のアンケートより、「大学生はみかんが好き」というデータはありましたが、7日間毎日30キロ売れるほどみかんの需要が高いということは今回初の気づきでした。
単価が重要な要素だったのではないかと考えています。
今回は、3Sサイズを1個20円、つまり1kgあたりおよそ400円相当の価格で販売しました。しかし、袋に1kg詰めて400円で売っても、400円あればもっと魅力的に感じるもの(ハーゲンダッツ等)が買えるので、ここまで売れなかったと思います。
1個20円で、手を伸ばしやすい価格であり、かつその果実が(外観から来る)期待値をはるかに上回る美味しさだったことが、今回の販売の盛況の要素だったのではないでしょうか。
若者の果物離れ、剥くのを面倒くさがる若者・・・
そんな言葉が聞かれるようになって久しいですが、なんだかんだ、果物好きなんですよね。
ピンポン玉みたいな皮の剥きづらいみかんが、大学で毎日、1時間で700個売れたという事例は、若者のニーズを捉えなおすきっかけにもなるのかもしれない・・・と妄想は膨らむばかりです。
(単価を下げ、かつ味の良い物をとなると規格外品を直送してもらうのが一番良さそうなんですが、「大学生協」を通じた横展開を考えると、食品安全性の観点から問屋や仲介を二重三重に挟む必要があるようで、まだ課題は多そうです。でも実現できたらすごく夢のある話ですよね。)
色々と書いて参りましたが、
災害のことやみかんの味を東京の人に伝えることができたこと。
「みかん愛好会ならでは」の貢献ができたこと。
「学生にもみかん販売のチャンスがある」と分かったこと。
以上3点が、この企画の成果だったのではないかなと思っています。
2018年は、本当に天災が多い年です。
西日本豪雨に限らず、台風24・25号による高潮や停電で、和歌山や静岡のみかん産地もダメージを受けたと聞きました。みかんにとって「厳しい年」が続きます。
消費者である私たちにできることは、やはり「食べること」であり、出来れば多くの人と食べることです。
今回の販売でみかんを購入していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
これからも、色々な手段で皆さんにみかんを親しんでもらえるように頑張りますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
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