3年ぶりの投稿となります。新型コロナウイルスの感染拡大によって2020年からブログにあげられる活動があまりできませんでしたが、この度久しぶりにブログを動かそうと一念発起しました。
申し遅れました、7期のわだです。愛好会として初めて静岡県掛川市のみかん農家さんのもとでお世話になりました。今回はそのときの体験について書きたいと思います。
コロナ禍での産地訪問
掛川でのお話をする前に、ブログが更新されていなかった2020年夏〜2023年までの産地訪問についてお話しします。掛川のお話を読みたい方は「掛川の産地訪問」から読むことができます。
コロナ禍での産地訪問は全く実現できませんでした。社会的に不要普及の外出が認められず、サークルの対面での活動は東京大学から禁止されてしまいました。飲食を伴う活動が中心的な活動内容であったみかん愛好会にとって活動禁止に等しい状況でした。
2021年度もこうした状況が少しずつ緩和されつつも、産地に行く人はすでに個人的な繋がりが深かった人に限られており、僕のようなコロナ禍に入会した人に訪問のチャンスが来ることはありませんでした。
2022年度の産地訪問
2022年の夏から小規模ながらも和歌山、愛媛の2県への産地訪問を再会することができました。かつてのような大人数での合宿はまだ実現できていませんが、産地訪問のノウハウが完全に無くなってしまう前に実現できてホッとしました。(大学は基本4年間しか在籍しないので、先任から後任へのノウハウは3年ほどしか継続しません)
掛川の産地訪問
概要〜掛川という場所〜
【期間】2023年2月7日〜2月8日
【場所】静岡県掛川市
【受け入れ先農家】ひらの園 ひらの園へのリンク(ポケマル)
【宿泊先】同上
掛川市は静岡県の西部、静岡市と浜松市の間に位置しています。三ヶ日みかんは浜松の方であって、掛川市はみかんというよりお茶の方で知られています。実際、ひらの園でもその周辺でもお茶畑が広がっていました。東京から新幹線で1時間半ほどで掛川駅に着きます。(こだましか停まりませんが)
掛川のお茶畑 |
収穫作業
今回の訪問ではスルガ甘夏の収穫をさせていただきました。一箱に35個程度で、7~9人で二日間かけて100箱ほどのスルガ甘夏を収穫しました。普通に生活していては絶対にお目にかかれない量のみかんを見ることができてテンションが上がってしまいました...脚立に立って収穫をしましたが、水捌けをよくするための礫で足場が不安定だったり、枝に邪魔をされて目の前のみかんが収穫できなかったりと苦労しましたが、なんとか収穫を終えることができました。
慣れてきた頃には運搬機も操作させていただきました。前進、後退、回転、荷台の上げ下げといった基本操作はできるようになったのですが、スピードの調整の仕方はわからずじまいでした。普段触る機会がないので、なるべく一回の訪問でたくさん知識、体験を吸収しようとしたのですが、本物の農家さんの手際の良さにはまだまだ足元にも及びません...
ところで、今年は合計で100カゴ(3500個)近くのスルガ甘夏を収穫したのですが、去年は150カゴほどだったそうです。今年は結構実が成っている年かな、と勝手に想像していましたが、決してそんなことはありませんでした。意外なことに1つのカゴに何個のみかんが入っているのかご存知でないそうで、カゴを一単位として考えるのは農家ならではだな〜と素人ながらに思っていました。愛好会ではダンボールで10kg分が一単位ですからね。
スルガ甘夏 |
みかんの品種紹介
【スルガ甘夏】
谷川文担と川野夏橙を高配してできた品種。今回収穫させていただいた品種で、大きさはグレープフルーツくらい。甘さは夏橙を親に持つだけあって酸っぱめです。じょうのうが厚く、中身だけ食べる方がいいかも?JA静岡では「スルガエレガント」として登録されています。
【あすみ】
オレンジ色が強い品種。なにより粒感がはっきりしているところがよかったです。甘いみかんってとろとろした柔らかい口当たりの品種が多いですが、甘い&粒感を満たすみかんはレアですね。個人的にはこの訪問でいただいた品種の中で一番美味しかったです。
【津之輝】
栽培している場所を見つけられませんでしたが、2個ほど頂戴しました。
【みはや】
時期ではありませんでしたが、1個だけ状態が良いのが残っていてそれをいただきました。とても甘くて柔らかく、美味しかったです。2014年と比較的最近に登録された品種で、熊本と宮崎でほとんどが作られているそうです。
【金賀】
ひらの園でしか作られていない(?)品種で、これも食べてみたかったです。青島温州とオレンジの掛け合わせで、色が鮮やかなことが特徴です。
【レモン】
曖昧ですが、リスボン種とマイヤー種が植えられていたと記憶しています。レモンの木はトゲが気になりますね。
【ベルガモット】
香りの高さで評価が高いベルガモットも栽培されていました。色、形はライムに似ていて(※)高級柑橘ですが、食べると強い苦味でおいしくn味見でいいかな、という感じです。
※ライムといえば緑色ですが、黄色くなることもあります。
終わりに
大学3年の終わりに差し掛かってようやく念願の産地訪問が実現できました。初めての訪問を、初めての産地で、初めての農家さんにコンタクトをとった人は愛好会設立メンバーくらいしかいない気がします。苦労したことは多くありましたが、その分訪問が終わった後の達成感はまた一入でした。不手際、至らない点は各所にわたって数えきれないほどありましたが、平野様にはたいへんお世話になりました。改めてありがとうございました。
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