こんにちは。更新されないブログってかわいそうだなと思う平田です。
みかん好きとしてたまに聞かれる質問があります。
それは、
「酸っぱいみかんが好きなんだけどおすすめある?」
です。
意外とみかんの酸味が好きな人は多い気がします。体感ですが。
世のみかんは糖度争いに巻き込まれ、このような意見は空気のように扱われますが。
そしてそんな押し寄せる甘さ第一の世界に流された私はこの質問に答えられませんでした。
これはいけない。
しかし私はフレッシュなバレンシアオレンジを口にして目覚めました。
まだ酸味を主張してくれるみかんがあるということに。
と、言うわけで今回は酸っぱいみかんが好きな人の力になれるよう、酸味のあるみかんを紹介したいと思います。
独断と偏見で。
1. バレンシアオレンジ
は?オレンジじゃん。って思った方、正解です。でもオレンジはみかんです。オレンジがみかんであってもいいじゃ無いですか。学問の世界ではみかんもオレンジもレモンもライムも文旦も全てCitrusなんですから。
世界で多く食べられているオレンジは主に2種類あります。ネーブルオレンジとバレンシアオレンジです。この2種の味の面での大きな違いはネーブルは甘みを強く、バレンシアは酸味が強く感じられるという点です。酸味が好きな方、バレンシアオレンジを食べましょう。
でもバレンシアオレンジってただ酸味が強いだけでは無いんです。甘さもしっかり感じられます。そして何より香りが良い。才色兼備な柑橘です。惚れてしまう。日本でも少数ですが和歌山と神奈川で作られています。
2. 日南1号
これは歴とした温州みかんです。極早生という9月下旬~収穫される早熟系の温州みかん群を代表する品種です。早熟なので果皮はまだ青い部分もあります。酸味も他の時期に収穫されるものと比べると多く残っています。なので温州みかんの中では酸っぱい部類に入ります。そして、この酸味が良いんですよ。爽やかなんです。温州みかんとしての甘さはしっかりあるのですが、酸味のおかげで味がくどくなく、Oh,Jesus...という気持ちになります。
残念なところは10月くらいにしか出回らないところです。一年中食べていたいのですが…。
3. 夏みかん
酸味と苦みが強すぎてその知名度の割に口に運ばれる機会が少ないみかんです。でも、酸っぱいみかんが好きならおすすめです。正式名称は「ナツダイダイ」です。
4. 甘夏
夏みかんが食べやすいよう(?)甘くなった品種です。やっぱり夏みかんは野性味が強すぎると言う方におすすめです。運動した後に食べる冷えた甘夏は最高ですよ。正式名称は「カワノナツダイダイ」です。
5. 2月までに店頭に並ぶ露地栽培の不知火
え?何言ってんの?って思いましたか?自分でも何言ってるのかいまいちです。でも、3月ではダメなんです。不知火は甘い品種として人気のみかんですが、実は酸味も結構あります。そしてその酸は時が経つにつれ減っていきます(減酸)。露地栽培の不知火は減酸して甘みが強く感じられる時期、大体3月くらいから多く出荷されます。つまり、逆に言えば2月までの露地の不知火は酸味が強いのです。当たり(はずれ?)を引けば顔をしかめるほど酸っぱい不知火に出会えます。是非狙いを定めて食べてください。
露地栽培の物とハウス栽培の物の見分け方ですが、まず露地栽培のものはハウス栽培のものより価格がリーズナブルです。そして、外見がハウス栽培のものよりきれいなものが少ないです。
6. 黄金柑
この名を初めて聞く方も多いと思います。「おうごんかん」と言います。その名の通り真っ黄色な小柄なみかんです。このみかん、もちろん酸味があるのですが、それ以上に不思議な、元気になるような味がします。流通量はそれほど多くないのですが見かけたら是非食べてみてください。おすすめです。
7. 埼玉や茨城のみかん
地理的な環境から一大産地のみかんに比べると酸味が強い傾向にあります。ただ出荷量も少ないのでなかなか食べられません。ありつく一番いい方法は、この地の観光農園でみかん狩りをすることです。酸の強い温州みかんを求め彷徨い続けている方の1つのゴールではないでしょうか。
8. 自宅で育て早めに収穫したみかん
速く収穫したみかんは酸が強いです。でも酸が強いみかんの需要は高くないためなかなか市場に出てきません。こまりました。
という問題に対するアンサーです。柑橘は少し大きめの鉢でも栽培が始められます。趣味としてもおすすめですよ。
9. レモン
レモンって結構そのままでも美味しいですよ。もちろんレモンはレモンなので万人にはおすすめできませんが。身を貫くような刺激が欲しい方にはアリだと思います。ちなみにレモンにも酸っぱい品種から甘い品種まであるので好みのレモンを探すのも面白いと思います。
10. セミノール
すごくカタカナなみかんです。4~5月くらいが旬です。このみかん結構酸味が強いので、意外と酸っぱいみかんが好きな人にはいいかもしれません。是非食べてみてください。ただジューシーで果肉が柔らかいので普通に剥こうとすると全体の半分くらい果汁が流れていきます。食われるくらいなら死んでやる。このみかんはそう言っているのかもしれません。私は初めて食べたとき果汁が半分消えて大変悲しい気持ちになりました。
11. ダンカングレープフルーツ
セミノールの親品種であり、グレープフルーツ界の長老的柑橘です。これグレープフルーツなの?と思うほど酸味が強く、果汁もいらないほど豊富です。ただ滅多に出会えません。私もみかん愛好会に属していなかったら一生その姿を見ること無く人生を終えていたのだろうなと思います。
12. マーシュ (グレープフルーツホワイト)
グレープフルーツは白いやつと赤いやつが有名ですよね。白い方にはマーシュという名前があります。結構酸味があって爽やかでおいしいですよね。日本でも作っていますよ。
13. 時期が早い河内晩柑
河内晩柑は収穫時期によって味と食感が変わるおもしろい品種です。早い時期の物は減酸していないため酸っぱいです。そしてジューシーです。遅い時期の物は酸が減り甘く、食感は硬めのゼリーのようになります。
14. 日向夏
甘みと酸味のバランスが良いと人気の柑橘です。こちらもやはり早い時期の物は酸が強い物が多い傾向にあります。
以上自分の経験から酸っぱいみかんが好きな人におすすめなみかんを紹介してみました。
実際に書き出してみると、「自分で作る」という提案をし始めるあたり酸が強いみかんって市場には少ないんだなということが分かりました。
私は酸っぱいみかんも好きです。みかんが好きです。
みかん好きとしてたまに聞かれる質問があります。
それは、
「酸っぱいみかんが好きなんだけどおすすめある?」
です。
意外とみかんの酸味が好きな人は多い気がします。体感ですが。
世のみかんは糖度争いに巻き込まれ、このような意見は空気のように扱われますが。
そしてそんな押し寄せる甘さ第一の世界に流された私はこの質問に答えられませんでした。
これはいけない。
しかし私はフレッシュなバレンシアオレンジを口にして目覚めました。
まだ酸味を主張してくれるみかんがあるということに。
と、言うわけで今回は酸っぱいみかんが好きな人の力になれるよう、酸味のあるみかんを紹介したいと思います。
独断と偏見で。
1. バレンシアオレンジ
は?オレンジじゃん。って思った方、正解です。でもオレンジはみかんです。オレンジがみかんであってもいいじゃ無いですか。学問の世界ではみかんもオレンジもレモンもライムも文旦も全てCitrusなんですから。
世界で多く食べられているオレンジは主に2種類あります。ネーブルオレンジとバレンシアオレンジです。この2種の味の面での大きな違いはネーブルは甘みを強く、バレンシアは酸味が強く感じられるという点です。酸味が好きな方、バレンシアオレンジを食べましょう。
でもバレンシアオレンジってただ酸味が強いだけでは無いんです。甘さもしっかり感じられます。そして何より香りが良い。才色兼備な柑橘です。惚れてしまう。日本でも少数ですが和歌山と神奈川で作られています。
2. 日南1号
これは歴とした温州みかんです。極早生という9月下旬~収穫される早熟系の温州みかん群を代表する品種です。早熟なので果皮はまだ青い部分もあります。酸味も他の時期に収穫されるものと比べると多く残っています。なので温州みかんの中では酸っぱい部類に入ります。そして、この酸味が良いんですよ。爽やかなんです。温州みかんとしての甘さはしっかりあるのですが、酸味のおかげで味がくどくなく、Oh,Jesus...という気持ちになります。
残念なところは10月くらいにしか出回らないところです。一年中食べていたいのですが…。
3. 夏みかん
酸味と苦みが強すぎてその知名度の割に口に運ばれる機会が少ないみかんです。でも、酸っぱいみかんが好きならおすすめです。正式名称は「ナツダイダイ」です。
4. 甘夏
夏みかんが食べやすいよう(?)甘くなった品種です。やっぱり夏みかんは野性味が強すぎると言う方におすすめです。運動した後に食べる冷えた甘夏は最高ですよ。正式名称は「カワノナツダイダイ」です。
5. 2月までに店頭に並ぶ露地栽培の不知火
え?何言ってんの?って思いましたか?自分でも何言ってるのかいまいちです。でも、3月ではダメなんです。不知火は甘い品種として人気のみかんですが、実は酸味も結構あります。そしてその酸は時が経つにつれ減っていきます(減酸)。露地栽培の不知火は減酸して甘みが強く感じられる時期、大体3月くらいから多く出荷されます。つまり、逆に言えば2月までの露地の不知火は酸味が強いのです。当たり(はずれ?)を引けば顔をしかめるほど酸っぱい不知火に出会えます。是非狙いを定めて食べてください。
露地栽培の物とハウス栽培の物の見分け方ですが、まず露地栽培のものはハウス栽培のものより価格がリーズナブルです。そして、外見がハウス栽培のものよりきれいなものが少ないです。
6. 黄金柑
この名を初めて聞く方も多いと思います。「おうごんかん」と言います。その名の通り真っ黄色な小柄なみかんです。このみかん、もちろん酸味があるのですが、それ以上に不思議な、元気になるような味がします。流通量はそれほど多くないのですが見かけたら是非食べてみてください。おすすめです。
7. 埼玉や茨城のみかん
地理的な環境から一大産地のみかんに比べると酸味が強い傾向にあります。ただ出荷量も少ないのでなかなか食べられません。ありつく一番いい方法は、この地の観光農園でみかん狩りをすることです。酸の強い温州みかんを求め彷徨い続けている方の1つのゴールではないでしょうか。
8. 自宅で育て早めに収穫したみかん
速く収穫したみかんは酸が強いです。でも酸が強いみかんの需要は高くないためなかなか市場に出てきません。こまりました。
という問題に対するアンサーです。柑橘は少し大きめの鉢でも栽培が始められます。趣味としてもおすすめですよ。
9. レモン
レモンって結構そのままでも美味しいですよ。もちろんレモンはレモンなので万人にはおすすめできませんが。身を貫くような刺激が欲しい方にはアリだと思います。ちなみにレモンにも酸っぱい品種から甘い品種まであるので好みのレモンを探すのも面白いと思います。
10. セミノール
すごくカタカナなみかんです。4~5月くらいが旬です。このみかん結構酸味が強いので、意外と酸っぱいみかんが好きな人にはいいかもしれません。是非食べてみてください。ただジューシーで果肉が柔らかいので普通に剥こうとすると全体の半分くらい果汁が流れていきます。食われるくらいなら死んでやる。このみかんはそう言っているのかもしれません。私は初めて食べたとき果汁が半分消えて大変悲しい気持ちになりました。
11. ダンカングレープフルーツ
セミノールの親品種であり、グレープフルーツ界の長老的柑橘です。これグレープフルーツなの?と思うほど酸味が強く、果汁もいらないほど豊富です。ただ滅多に出会えません。私もみかん愛好会に属していなかったら一生その姿を見ること無く人生を終えていたのだろうなと思います。
12. マーシュ (グレープフルーツホワイト)
グレープフルーツは白いやつと赤いやつが有名ですよね。白い方にはマーシュという名前があります。結構酸味があって爽やかでおいしいですよね。日本でも作っていますよ。
13. 時期が早い河内晩柑
河内晩柑は収穫時期によって味と食感が変わるおもしろい品種です。早い時期の物は減酸していないため酸っぱいです。そしてジューシーです。遅い時期の物は酸が減り甘く、食感は硬めのゼリーのようになります。
14. 日向夏
甘みと酸味のバランスが良いと人気の柑橘です。こちらもやはり早い時期の物は酸が強い物が多い傾向にあります。
以上自分の経験から酸っぱいみかんが好きな人におすすめなみかんを紹介してみました。
実際に書き出してみると、「自分で作る」という提案をし始めるあたり酸が強いみかんって市場には少ないんだなということが分かりました。
私は酸っぱいみかんも好きです。みかんが好きです。
コメント
コメントを投稿